波乱の米中間選挙!上院選で民主党が勝利。メキシコペソにとってグッドニュース!?

このブログでも記載してきましたが、米国とメキシコの間には、国境の壁問題や移民問題が常に存在し、メキシコに対して寛容な態度をとってきたのが民主党であり、厳しい態度をとってきたのが共和党です。
上院選で民主党が勝利しちゃったわけですが、短期目線でいえば、メキシコペソにとってグッドニュースといえるでしょう。

下院選については共和党がリードしていますが、選挙は水物、こうなってくると一波乱あるかもしれません。
下院選でまさかの民主党勝利が決まってしまうと、間違いなく、今までのドル高地合いが復活するでしょう。ドル円は急騰し、メキシコペソ円もつられて上昇するはずです。
下院選で予想どおり共和党が勝ったら、ねじれ国会となり、バイデン政権は政策の進行を妨げられ、進めるべきことを進めることができなくなるでしょう。
ドル円は先週末の流れを汲んで一時的に下落をするか、または時間をかけて上昇をするかもしれません。その動きにメキシコペソ円もつられて下落なり上昇をするでしょう。

メキシコ政策金利は過去最高の10.0%!相場参加者の間で景気後退懸念が増大

11/11(金)、メキシコ中銀は政策金利を予想通り0.75%引き上げ10.0%としました。これまでメキシコ中銀は12会合連続して利上げを決めており、0.75%の利上げについては4会合連続で決めています。10.0%は過去最高の政策金利です。
相場参加者からは無茶な利上げをやっていると判断されたのか、政策金利発表後、対ドルでメキシコペソは売られつづけました。以下はそのときツイート(@Ryujuok)でつぶやいた内容です。政策金利発表後19時間経過したときのツイートになります。


このとき、米CPIが低下したことが原因で他の通貨は対ドルで買われていましたが、その一方でメキシコペソだけが売られていました。
また同日21:00に資源国としては重要な経済指標である「9月メキシコ鉱工業生産」が発表され、結果が予想よりも低かったため、ドル円が下げ止まる中、メキシコペソ円はさらに下落しました。

相場参加者の間では、無茶な利上げで景気後退懸念が増大しています。おそらく、今後は今まで以上にメキシコの経済指標や要人発言について相場は敏感に反応していくでしょう。
しかしながら、今週は目立った経済指標がありません。来週は、「9月小売売上高」「11月半ばのコアインフレ率(年次) 」「金融政​​策決定会合議事録 」「第3四半期GDP 【確報値】」「9月経済活動(月額) 」「第3四半期 経常収支」を控えていますのでご注意ください。

今週の押し目買いタイミングはここだ!!

1つ目は、米中間選挙下院選の結果です。
冒頭で記載したとおり、共和党が勝てば、一時的にメキシコペソ円は下落するかもしれません。
結果は開票次第なのでいつになるかわかりません。また、ブラジルのように内乱状態になり、結果がすぐには出ないかもしれません。

2つ目は、FOMCメンバーによるハト派発言があった場合、ドル円が下落し、メキシコペソ円もつられて下落するはずです。
しかしながら、米10月CPIのコア指数は減速したとはいえ、前年同月比ではまだ+6.3%と高水準であり、重要項目である住居費も上昇しています。また、OPECプラスが原油を減産する等の抵抗を見せており、原油価格は先月8.86%も上昇しています。これらのことから、来月の米CPIは期待通りに下がる状況ではありません。こうした状況においてハト派発言は出にくいはずです。

3つ目は、日本時間11月16日(水) 22:30に予定している「10月米小売売上高」の発表です。
市場予想を下回った場合、景気後退懸念が増大して、FRBの利上げ減速が見込まれ、ドル円は下落しメキシコペソ円もつられて下落するでしょう。

4つ目は、日本時間11月17日(木) 22:30に予定している「11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数」の発表です。
こちらも市場予想を下回った場合、景気後退懸念が増大して、FRBの利上げ減速が見込まれ、ドル円は下落しメキシコペソ円もつられて下落するでしょう。

今週のメキシコペソ円はどこまで下がるのか!?

上記で説明したようなメキシコペソ円の下落があった場合、どこまで下げるのかについてテクニカル分析をしたいと思います。

先週予想したとおり、日足ボリンジャーバンドの-3σラインまで到達しました。

次に下落が一服するポイントは、先週記載したとおり、20週MAラインとなります。
以下はメキシコペソ円の週足チャートになります。

現在の20週MAライン(緑色ライン)は「6.9625円」辺りにありますが、今後は値が変わりますので、実値についてはチャートを確認しなければいけません。
なお、上記値は、現上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.5あたりということにもなります。

次に下落が一服するポイントは、現上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.618(現在:6.8436円辺り)になります。

気になるのが、チャート下段のMACDです。デッドクロスしそうになっています。今週下落が進み、MACDがデッドクロスをしてしまうと、中期的な下落相場となってしまいます。そうはならないかなあと思っていますが、そうなった場合は、週足ボリンジャーバンドの-3σ(現在:6.100円辺り)までの下落を覚悟しなければいけませんね。

ナンピンで長期投資をする場合、資金配分が肝になってきますね。
どんどん下落すると考えた場合は、投資金額を小額にし、下落するたびに投資金額を増やしていく戦略を採用してください。
一方、下落が一服して上昇に向かうと考えた場合は、投資金額を大きめにすべきです。
予想が外れたら、無理に買わずに、じっと我慢の子でいるしかないですね。その我慢は5年続くかもしれませんし、10年続くかもしれません。ロングポジションを持っていれば、毎日、チャリンチャリンとお金が入ってきますから、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍びましょう。

ちなみに、メキシコペソ円の最低価格は4.222円です。
オカタツはこのラインを下限にして、投資金額を配分しています。もちろん、このラインを割ってきても損切りはしません。長期投資ですから、損切りやロスカットは絶対的に避けなければいけません。(10年のうちに、日本よりメキシコの政策金利のほうが高くなってしまったら、損切りも考慮しなければいけませんね。逆に、毎日スワップポイントがとられてしまいますからね。。)
高レバレッジを使用している方はご注意ください。資金に十分な余裕を持って取引しましょう。
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↑オカタツも利用しています。あまり滑らないところが気に入っています。また、滑った場合でも有利な方向にもちゃんと滑るので、その公平さは素敵だと思います。
(最狭スプレッドを謳っているFX会社で、滑りまくったり、有利な方向には全く滑らなかったりするところがあるので注意してください。)