「米ドル円(USDJPY)」 カテゴリ


 2024年前半のドル円相場について、1/8に記載しました。2022/10/21につけた最高値(151.908円)を上限にして横這いに推移するという内容でした。しかし、本日、上限と予想していた151.908円を超えてしまったため、波動のカウントを見直しました。
 1/8に予想したときは、新NISAによる米株買いや海外勢による為替ヘッジ(ドル買い・円売り)付きの日本株買いが、これほど旺盛になるとは予想できませんでした。ドル円は予想外に上昇してしまいました。
 現在は為替介入を警戒しなければならない水準まで上昇しています。その点も考慮して、改めてエリオット波動のカウントを変更しました。
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 ドル円のエリオット波動のカウントについて、X(@Ryujuok)ではポストしましたが、大きなグレードでのサイクルから見直しました。今までお伝えしていた2022/10/21につけた天井値(151.944円)を上抜く点に関しては変更はありません。また、天井値(151.944円)が(Ⅲ)波終点である点も変わりません。
 2023/11/13につけた最高値151.908円で、(Ⅴ)波が終わってしまい、現在、大きなサイクルで下落トレンド入りしたという見方をする人も少なからずいます。
 その可能性は排除できませんが、当ブログでは、円安トレンドが依然継続していくものとして予想します。新NISAで米金融商品を買ったり、米企業のサブスクサービスを常習的に利用したりと、定常的にキャピタルフライトが起きているわけであり、円安は今後も止まりません。
 今回は、カウントの変更点と2024年前半の値動きについて解説します。
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 先週のドル円相場は予想したとおり、上昇しました。よろしくなかったのが、その後、X(@Ryujuok)でポストした内容でした。さらに上昇すると予想したところ、12/14につけた底値(140.949円)から当日最高値をつけたところまでの上昇に対して、0.786程度押してしまいました。
 さて、今週はクリスマス休暇であり、通年どおりでは動意は無さそうです。しかし、本日は13:00に植田日銀総裁が日本経済団体連合会審議員会で講演します。また、26日には日銀が「基調的なインフレ率を補足するための指標」を公表します。さらに、27日には今月の日銀金融政策決定会合の主な意見が発表されます。日銀関連の発表は世界が注目しておりますので、動意があるかもしれません。
 ドル円の今後の予想について、要人発言や指標次第では、もう一段下に行く可能性もあります。今回もエリオット波動を利用して、楽観的な予想と悲観的な予想を立てたいと思います。
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 先週はFOMCが開催され、SEPのドットプロットも発表されました。それによると、FF金利の来年の予想中央値は、0.25%の利下げが3回も見込まれていました。また、パウエル議長がまさかのハトポッポ発言を繰り出すと、米10年債利回りは急落し、それに連れてドル円も急落しました。
 先週金曜日、日本時間の1:00に、米10年債利回り(US10Y)は底値(3.887%)を付けました。その一方、原油は、OPEC+の減産と米シェールの増産がせめぎ合うなかOPEC+の減産が優勢になったのか、はてまた、単純に原油の需要が増えたのかはわかりかねますが、米10年債利回りとは逆相関して急騰しました。米10年債利回りが底値を付けた時間帯に、WTI原油価格は、直近戻り高値を上回るほど上昇しました。
 FOMC後、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「FOMCで利下げについては議論していない」とパウエル議長の発言内容とは相反するコメントをしました。また、ハト派のボスティック米アトランタ連銀総裁が「利下げは来年3Qからであり、0.25%の利下げが2回」との予想を発表すると、米10年債利回りは反発し、ドル円も反発しました。その後は原油価格が高止まりしたこともあり、米10年債利回りとドル円は、底堅い値動きを見せました。ただし、上値と下値を切り上げていくような値動きではなく、ふらふらと横ばいに推移している値動きなため、いつ値崩れして下落してもおかしくない状況です。欧米ではクリスマス休暇に入り、今週から年初までは薄商い時期となります。チョッピ―な値動きに警戒しながらトレードしましょう。
 今回も、米10年債利回りとドル円について、エリオット波動を利用して、楽観的(強気)な予想と悲観的(弱気)な予想を立てたいと思います。

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 先週の12月7日、日銀のマイナス金利解除観測が報じられると、ドル円相場は雪崩のように崩れました。82年前の12月7日に真珠湾攻撃があったことから、海外では”UEDA Pearl Harbor attack”と揶揄されている始末。円売りしているトレーダーは日本人も含めて総攻撃を受ける事態となりました。
 その事実も確かなことではありますが、冷静に相場を分析すると、ファンダ的にも説明がつくことがありました。ドル円が急落する直前までの間、米10年債利回りが急落する場面があったのですが、普段は米10年債利回りの急落に連れて急落するはずのドル円が、下げずに妙に踏ん張っている期間がありました。米雇用統計発表を控えて様子見をしていたのでしょう。しかし、投機筋による大規模な円売りの巻き戻しがあったようで、それがトリガーになって、踏ん張っていたドル円はフラッシュクラッシュしました。ドル円相場は仕手相場と言われているとおり、仕手どもとそれらに翻弄されるミセスワタナベで織りなす賭博場であることを改めて認識させられるような展開でした。
(^^;)
 さて、フラッシュクラッシュ後は、原油と米10年債利回りが反発したこともあり、ドル円も連れて反発しました。ドル円はこの急落で調整局面である[4]波が終了したようにも見えます。今後は、[5]波が進行して152円を目指して上昇し続けるのか!?エリオット波動を利用して今後の値動きを予想したいと思います。
 
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