今週は重大経済指標の発表やパウエルFRB議長をはじめとするFOMCメンバーの発言が目白押し!

先週は11月のFOMC議事要旨の発表または米購買担当者指数(PMI)が低下したことを受けて、FF金利の引き上げ減速が織り込まれ、米長期金利が下落しました。

為替市場ではドル売りの展開となり、ドル円相場は、一時138.06円まで下落しました。

今週は米国で重大経済指標の発表が相次ぎます。そして、パウエルFRB議長の講演会も予定されています。また、FOMCメンバーの発言予定も目白押しです。利上げ減速が示唆されたり、ハト派な発言があったりした場合は、ドル円とメキシコペソ円は下落する展開となるでしょう。

今週の押し目買いタイミングはここだ!!

メキシコ中銀のなかで副総裁のみがハト派発言をしており、FF金利とのデカップリングを唱えていますが、今後もメキシコの政策金利はFF金利とカップリングし続けるはずです。つまり、FF金利が0.75%引き上げられたら、メキシコの政策金利も0.75%引き上げられ、FF金利が0.50%と減速されたら、メキシコの政策金利も0.50%と減速されるでしょう。

そのため、今後もFF金利の動向を確認しながら、メキシコペソ円のトレーディングをしていきましょう。

以下が今週の押し目買いタイミングになります。

1つ目は、FOMCメンバーによるハト派発言があった場合です。その場合、ドル円が下落し、メキシコペソ円も連動して下落するはずです。

2つ目は、日本時間11月28日(月)21:00に予定している「メキシコ)貿易収支10月」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、メキシコペソは売られるため、メキシコペソ円は下落するでしょう。重要度は中クラスなので、動きは限定的かもしれません。

3つ目は、日本時間11月29日(火)21:00に予定している「メキシコ)失業率10月」の発表です。
結果が市場予想を上回った場合、メキシコペソは売られるため、メキシコペソ円は下落するでしょう。こちらも重要度は中クラスなので、動きは限定的かもしれません。

4つ目は、日本時間11/29(火)23:00に予定されている「米)S&P/ケース・シラー住宅価格指数」です。
この指標は米CPIの住居費に関する指標であり、昨今ではとても注目されるようになりました。結果が予想より低ければ、米CPI低下が期待され、FF金利引き上げ減速観測となるため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

5つ目は、日本時間11/30(水)22:30に予定されている「米)第3四半期GDP【改定値】」です。
結果が予想より低ければ、FF金利引き上げ減速観測となるため、ドル円が下落をし、それに連動してメキシコペソ円も下落するでしょう。

6つ目は、日本時間12/01(木)3:00に予定されている「パウエルFRB議長の発言」です。
ハト派な発言があれば、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

7つ目は、日本時間12/01(木)22:30に予定されている「黒田日銀総裁の発言」です。
黒田日銀総裁が利上げまたはYCCの手直しを示唆した場合、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。
日本のCPIも40年来の高さとなり、また、GDP第3四半期は予想外のマイナスの結果となりました。日銀も今までの金融緩和について検討せざるを得ない段階となっています。

8つ目は、日本時間12/02(金)00:00に予定されている「米)ISM製造業景況指数」です。
結果が予想より低ければ、FF金利引き上げ減速観測となるため、ドル円は下落し、それに連動してメキシコペソ円も下落するでしょう。

9つ目は、毎度お騒がせします。日本時間12/02(金)22:30に予定されている「米)雇用統計:非農業部門雇用者数と失業率」です。
結果が予想より悪ければ、FF金利引き上げ減速観測となるため、ドル円は下落し、それに連動してメキシコペソ円も下落するでしょう。
前回は失業率が若干悪化し、3.7%となりました。5%を超えてくれば、FF金利の引き下げは必至と唱えるエコノミストやストラテジストも少なからずいるため、失業率の悪化については注目しなければいけません。

今週の押し目買いポイントはココだ!

上述したようなメキシコペソ円の下落があった場合、注視していただきたいポイントについて述べます。このポイントまで下がってきたら押し目買いを検討しましょう。

テクニカル分析で下落が一服するポイントは、引き続き、20週MAラインとなります。
過去の下落の値動きを確認してみると、このラインで反発上昇していることが多いです。
下図はメキシコペソ円の週足チャートです。

現在の20週MAライン(緑色ライン)は「7.0423円」辺りにありますが、今後は値が変わりますので、実値についてはチャートを確認しなければいけません。今のところ、このポイントに近づいたときはTwitter(@Ryujuok)でお伝えしています。ツイートし忘れることもありますので、ご自分でチャートを確認することをお勧めします。
なお、上記値は、現上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.5辺りにあり、下落が一服するには程よい場所といえます。

次の押し目買いポイントは、現上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.618(現在:6.8436円辺り)になります。
過去の下落の値動きを見ると、20週MAラインきっちりで反発しているわけではなく、20週MAラインを少し潜ってから反発上昇しているのがわかります。フィボナッチリトレイスメント0.618は、20週MAラインを少し潜ったところに位置し、とても納まりの良い下落一服ポイントといえます。

チャート下段のMACDを確認してください。先々週にデッドクロスをしてから下落トレンドを示唆し続けています。
直近でデッドクロスをしたのは、7/18になります。その時は、デッドクロス後、ローソク足が20週MAラインで反発上昇して、デッドクロスは解消されています。

今回もそのような動きになるかと想定しています。もし、20週MAラインを下抜けた場合は、中期的な下落相場となってしまいます。その場合、次に押し目買いポイントになるのは、週足ボリンジャーバンドの-3σ(現在:6.19円辺り)になります。

一方、ドル円週足チャート(下図)を確認すると、すでにそのような中期的な下落相場であることがわかります。MACDがデッドクロスをしてから、ローソク足が完全に20週MAラインを下抜けちゃっています。週足ボリンジャーバンドの-3σとなると、126.585円あたりになっちゃいます。
そして、さらに下落をして、20週MAライン(緑色ライン)が52週MAライン(黄色ライン)をデッドクロスすると長期的な下落相場になっちゃたりしまいます。

メキシコペソ円はクロス円(MXN/USD × USD/JPY = MXN/JPY)になりますので、どうしてもドル円の下落に引っ張らてしまいます。USD/JPY以外の変数であるMXN/USDが強ければ強いほど、ドル円の下落に引っ張られないことになります。
当面、MXN/USDは強含んでいるので、MXN/JPYは、USD/JPYの下落に引っ張られて緩やかに下落するのが妥当な線でしょうか。

ちなみにMACDのパラメータは以下のとおりです。

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↑オカタツも利用しています。あまり滑らないところが気に入っています。また、滑った場合でも有利な方向にもちゃんと滑るので、その公平さは素敵だと思います。
(最狭スプレッドを謳っているFX会社で、滑りまくったり、有利な方向には全く滑らなかったりするところがあるので注意してください。)