先週最弱だったドルよりも更に弱かったメキシコペソの巻き返しはあるか!?

先週は、11/30のパウエルFRB議長発言でドル円とメキシコペソ円は急落しました。

前回のブログ記事で記載した押し目買いポイントである「20週MAライン」まであっさり到達してしまいました。

先週のメキシコペソは、主要通貨の中で最弱だったドルよりも更に弱かったです。そのため、メキシコペソ円は、ドル円よりも下げがきつかったですね。

メキシコペソが弱含んだ原因は、メキシコ中銀が利上げ減速を示唆しているためです。
これまでメキシコ中銀はFRBに先んじてマンモス利上げを繰り返し、利上げ幅は合計6.0%となり、政策金利は10.0%に達しました。そうした事情を考慮すると、FRBに先んじて減速または利下げが出てもおかしくない話です。

現在、メキシコペソは噂で売られている感じなので、今度は、事実で買われるという展開が期待できます。(まじかー!?)

今週12/8にメキシコCPIの発表を控えています。先月は、総合指数が鈍化していましたが、コア指数は上昇していました。
今回も同じような状況であれば、メキシコ中銀が政策金利を減速または利下げすることは叶わず、「ごっつあんです金利」が続くかもしれません。(メキシコ経済にはあまりよくない話だと思いますが…)

なお、メキシコ中銀政策金利の発表は、来週12/16になります。メキシコ中銀政策金利の発表が、事実で買われる(と期待される)決定的なタイミングとなりますが、その前に発表される今週12/8のメキシコCPIが予想より高い数値となれば、メキシコペソ円の巻き返し上昇はあるでしょう。

今週の押し目買いタイミングはここだ!!

以下が今週の押し目買いタイミングになります。

1つ目は、日本時間12月06日(火)00:00に予定している「米)ISM非製造業景況指数」の発表です。
結果が予想より低ければ、景気後退懸念が増大し、FF金利引き上げについては減速せざる得ないため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

2つ目は、日本時間12月08日(木)21:00に予定している「メキシコ)CPI 11月」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、メキシコ政策金利引き上げ減速観測となるため、メキシコペソは売られて、メキシコペソ円は下落するでしょう。今回はコア指数が肝になります。

3つ目は、日本時間12月08日(木)22:30に予定している「米)新規失業保険申請件数」の発表です。
いつもは大注目される指標ではありませんが、来週12/13に米CPI、そして、12/15にFOMCが控えていることもあり、当該指標は人件費として米CPIのサービス費に影響を与える指標であるため、インパクトが大きいと考えられます。
結果が市場予想を上回った場合、企業は人件費を要していないことになるため、サービス費低下が期待され、その結果はFF金利引き上げ減速観測となります。そのため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

4つ目は、日本時間12/09(金)22:30に予定されている「米)生産者物価指数」です。
こちらもいつもは大注目される指標ではありませんが、来週12/13に米CPI、そして、12/15にFOMCが控えていることもあり、当該指標は米CPIに影響を与える指標であるため、インパクトが大きいと考えられます。
結果が市場予想を下回った場合、米CPI低下が期待され、その結果はFF金利引き上げ減速観測となります。そのため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

5つ目は、メキシコ中銀による政策金利減速発言です。
いつ発言するのか予定を確認できませんが、政策金利減速発言があると、メキシコペソ円は大幅に下落するでしょう。

6つ目は、日銀が利上げまたはYCCの手直しを示唆した場合です。
黒田日銀総裁による発言予定の有無は確認できていませんが、もし日銀当局関係者が利上げまたはYCCの手直しを示唆した場合、ドル円とメキシコペソ円は大幅に下落するでしょう。

今週の押し目買いポイントはココだ!

上述したようなメキシコペソ円の下落があった場合、以下に記載するポイントで押し目買いを検討してみてください。

下図はメキシコペソ円の日足チャートです。

まず、直近で下落が一服するポイントは、8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.618(6.8308円辺り)になります。
為替相場は、フィボナッチリトレイスメント0.618について非常に意識されるポイントです。また、ボリンジャーバンドの-3σ辺りになりますので、非常に納まりの良いポイントといえます。

次の押し目買いポイントは、紫色ラインの200日MA(現在:6.7015円辺り)になります。実値は、現在値と異なりますので、随時チャートを確認してください。
200日MAは多くのトレーダーが意識しているため、このポイントは外せません。

次の押し目買いポイントは、8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.786(6.6272円辺り)になります。
フィボナッチリトレイスメント0.786についても意識されるポイントです。
なお、このまま価格が下がった場合、200日MAも垂れるので、200日MAが当該ラインに近づいているかもしれません。

下図は、メキシコペソ円の週足チャートです。

チャート下段のMACDを確認してください。3週間前にデッドクロスをしてから下落トレンドを示唆し続けています。
週ローソク足のボディ部分がすっぽりと緑色の20週MAラインを下抜けた場合、ボリンジャーバンドの-3σ(6.2476円辺り)まで下がる かもしれません。
週足のため、今週末にローソク足が完成します。ここから上昇をせず、週末を迎えた場合、急落は免れそうもありません。

中期的見通しでは、8/2から10/21までに形成された上昇波(上記日足チャートで説明をした上昇波)の間(上限が7.5798、下限が6.3769の間)で、横ばいに推移していく値動きのイメージを持っています。8/2安値の6.3679円を下抜けてしまった場合は、新たな見通しを考えなければいけません。

前にもブログで記載しましたが、メキシコペソ円相場最安値の4.222円を下限として、長期トレードの資金配分を検討してください。
今週はテクニカル分析的に大事な局面となっています。資金管理には十分注意してください。
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