再びインフレ懸念がクローズアップされている!?

実践トレードでは、USDCADの買建玉を保有していますので、来週のドルの動向についてチェックしておきましょう。

8/10(水)の「米消費者物価指数07月」の結果が市場予想「8.7%」よりも低い「8.5%」であったことにより、当日の相場はインフレ懸念が後退したものとして動いていました。しかし、前月よりも低い値といっても高止まり感は否めませんでした。

次に、8/11(木)は、ハト派だった米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁とシカゴ連銀のエバンズ総裁が、一転してタカ派的な発言をしたことにより、再びインフレ懸念がクローズアップされ、一昨日から昨日までの相場はインフレ懸念が進行したものとして動いていました。

要人発言だけでインフレ懸念が進行するということは、もともとリセッション懸念が後退しがちな状況であったからですね。
そこで、思い出されるのが、8/5の米雇用統計の結果です。予想雇用数の倍の雇用数であったため、このときリセッション懸念は大幅に後退していたように見受けられます。
また、リセッション懸念については、2四半期連続GDPがマイナスであったことで一時的にクローズアップされましたが、現在のGDP Nowを確認しますと、下図の通り「+2.5%」程度です。


つまり、リセッション懸念が後退したことにより、再びインフレ懸念がクローズアップされている状況が発生していると考えるのが妥当でしょう。

「米国リセッション懸念」より「米国インフレ懸念」が大きいので、当面はドル高!

再びインフレ懸念がクローズアップされている状況が生まれているということは、当面のマーケットは下図のとおり動きそうです。
  • 条件:「米国リセッション懸念」より「米国インフレ懸念」が大きい
    • FF金利利上げの激化
    • 米国長期金利が上昇
    • 米国株下落
    • ドル高
    • 円安

しかしながら、8/15(月)は米国債の償還があり、ドルの円転需要が大量に発生しますので、円高になりがちという点に注意が必要です。
また、欧米は夏休みのため、いわゆる夏枯れ相場です。方向感の乏しい相場になりそうです。
8月中は、上記黒板の傾向は不明瞭に見えるでしょう。
当ブログの実践トレードでは、セントラル短資FXのミラートレーダーを使用しています。

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