本日は敬老の日で日本市場はお休みのため、ドル円も薄商い状態です。動意が出てくるのは、ロンドン市場開始からでしょう。また、碧桂園の人民元建て債の償還延長について債権者の投票が日本時間23:00まで行われる予定であり、投票の可否次第でドル円も影響されるでしょう。
 今週は中銀決定ラッシュの週であり、日本時間9月21日 (木曜日) 03:00には「FOMC政策金利」発表を控えているため、ドル円は148円手前でもみ合っています。当ブログでお伝えしている通り、ドル円は直近天井値である151.944円を超える方向で動いていますが、途中途中で調整はありますので、ロスカットライン等を見間違わないように注意しながらトレードしたいところです。

碧桂園の利払い問題でチャイナリスクは深まり、ドル高の流れを作るか!?


 エリオット波動的には第3波動が進行していると思われるため、強い上昇が期待されますが、本日は目立った経済指標もないため、大きなニュースが飛び込んで来なければ、揉み合いが続くでしょう。

 市場を驚かすほどのニュースがあるとすれば、利払いに苦しむ碧桂園の動向です。
 碧桂園はドル建て償還債で1540万ドル相当の利息を本日までに支払わなければなりません。ただし、この利払いには30日間の猶予期間が設けられているらしく、今日に決着がつく話でもなさそうです。
 また、碧桂園は人民元建て債の償還延長を債権者に求めており、その可否について債権者の投票が、日本時間23:00まで行われる予定です。否決された場合、碧桂園は来月までに4億9200万元(約100億円)を返済しなければいけません。
 チャイナリスクが深まれば、為替相場はドル高に動きますので、ドル円も上昇するでしょう。一昔前はチャイナリスクはリスクオフで円高の要因となっていましたが、昨今は相対的にドル円が上昇する傾向にありそうです。

 その一方、読めないのが中国政府による為替介入です。先週から積極的に為替介入をしており、今週も同じように為替介入をしてくるようでしたら、人民元安・ドル高の流れは抑制され、ドル円も上値が重くなるでしょう。

本日以降のドル円は147.016円を下限として上昇し続ける

 今後のドル円の動向についてエリオット波動で予想してみます。
 以下はドル円の4時間足チャートにエリオット波動のカウントをプロットしたものです。X(@Ryujuok)でお伝えしてきたカウントについて多少修正していますので、その点も踏まえて説明します。




 現在、5波のうちの③波を形成している点では、Xでお伝えした内容と同じです。
 Xでは③波のうちのⅲ波が進行中である旨を説明しましたが、現在はⅰ波からⅱ波が進行しているものとしてカウントを変更しました。
 148円手前で上値が重く、上昇するきっかけもないことから、一旦は調整があると判断しました。その調整がⅱ波にあたります。

 より詳細な値動きを確認するため、今度は1時間足チャートを確認してみましょう。
 



 ⅰ波は9/15 19:00に終了しており、現在ⅱ波による修正が始まっているように見えますが、ⅰ波がまだ終わっていないようにも見えます。
 いずれにせよ、②波終点である「147.016円」を下抜くことは無さそうです。②波終点である「147.016円」を下限として、今後は上昇し続けそうです。

 ⅱ波のあとはⅲ波が進行します。③波のうちのⅲ波になりますので、いわゆるサードオブサードです。この波に乗り遅れると、大きな機会損失になりかねませんので、うまく乗っていきたいところです。