昨日は碧桂園の利払い問題でチャイナリスクは深まるかが、一番の懸念事項でしたが、碧桂園の人民元建て債の償還延長について債権者の投票が行われ、3年の償還延長が承認されたそうです。これで、チャイナリスクも先送りされた状況であり、人民元が売り浴びせられることはありませんでした。ただし、当局は為替介入の手を休めているようで、現在、オフショア人民元/米ドルはダブルトップのネックラインを割り込んで下に行こうとしています。
 ドル円は、明日27:00に「FOMC政策金利」発表を控えていることもあり、相変わらず148円手前でもみ合っています。ただし、上値が重いですが下値も堅いという地合いを確認できました。そのような地合いを考慮して、波動カウントを若干変更し、昨日お伝えした下限「147.016円」を切り上げて対応したいと思います。

人民元売りが再燃!?

 昨日は、オフショア人民元/米ドルのチャートを使って、当局の為替介入のタイミングについて解説しました。
 下図は、オフショア人民元/米ドルの1時間足チャートです。



 グレーの水平破線が押し安値のポイントであり、そこに差し掛かったときに為替介入をするという予想を立てました。一番右側のオレンジ色で囲ったポイントを確認すると、若干反発しているのがわかります。介入があったのかは定かではありません。その後、この押し安値のポイントを割り込んで下に抜けました。

 この押し安値のポイントはダブルトップのネックラインでもあります。ここを下抜けたということは、このネックラインを起点として、トップからネックラインの値幅分は下落する可能性があります。
 当局は、やみくもに介入するではなく、ある程度は相場の自然な流れに従うように介入するスタイルをとっている!?それとも弾切れか!?その辺はわかりませんが、このまま介入が無ければ、上述したように下落するでしょう。

 人民元売りが再燃すれば、ドル高になり、ドル円も上昇するはずです。

本日のドル円は147.366円を下限として上昇し続ける

 昨日よりエリオット波動のカウントを下図のとおり変更しました。



 3波のうちの➂波が進行している点では昨日と同じです。
 昨日は➂波のうちのⅰからⅱ波が進行しているものとしてカウントしました。今回は、ⅰ波とⅱ波は、9/15 14:00に終了しており、現在、ⅲ波が進行しているものとしてカウントしています。
 さらに細かくカウントすると、ⅲ波のうちの㊁から㊂波が進行しているものとしてカウントしています。

 まだ、㊁波が続いているのであれば、もう一段下げます。㊂波が既に進行しているのであれば、このまま上昇し続けるでしょう。人民元売りが再燃すれば、あり得る展開でしょう。
 そうなると、下限は昨日お伝えした➁波終点である「147.016円」ではなく、ⅱ波終点である「147.366円」になります。
 もう一段下落して、このポイントに近づいたら、押し目買いしたいところです。