押し目買いポイントである為替介入有り!

10/21(金)のNYタイム中である23:30に、ドル円がドカドカと下がりましたね。
前回のブログ記事で記載したとおり、メキシコペソ円の押し目買いポイントである「日本の財務省・日銀によるドル売り円買い介入」がありました。
当局はノーコメントでしたが、トレード方法が前回の介入とほとんど似ていたので、介入で間違いないでしょう。

ツイッター(@Ryujuok)では以下のとおり、リアルタイムで押し目買いポイントについてつぶやきました。


実際ドル円については、146.18円までしか下がりませんでした。
メキシコペソ円もほぼ同期して動いていたので、上記ツイートのポイントで、メキシコペソ円の押し目買いをしていたら、そこそこ買建玉を持つことができたのではないでしょうか?

<追記 ここから>
10/24(月)のシドニータイム中である8:37にも為替介入がありました。
8分程度で145.5円まで下げましたが、すぐに買い戻されて現在ドル円は149円台まで上昇しています。
<追記 ここまで>

為替介入は今後も続くか!?

前回9月22日に実施された為替介入の金額については、2.8兆円と報じられています。
今回は、財務相がノーコメントを決め込んでいるので、毎月財務省から発表される「外貨準備等の状況」を確認しないと介入規模がわかりません。外貨準備等の状況の発表日は11月1日~8日とのことです。ちなみに、外貨準備等の状況は財務相ホームページで誰でも確認することができます。

10/21(金)の介入額は、前回と同じようにドル円が5円程度下げたことから、前回と同額程度でしょう。
ちなみに、介入前にウォールストリートジャーナルのニック記者がFRBの金融引き締め減速観測について報じたことによりドルが売られていたこともあり、その流れに相乗りする格好で介入したため、前回よりも介入額は少ないかもしれません。

<追記 ここから>
10/24(月)の介入額はどうでしょうか?ロンドンタイムやNYタイムと異なり、薄商いのなかでドル円が4円程度下げましたので、前回9月22日に実施された為替介入の規模には到底及ばなかったはずです。

とりあえず、10/21(金)と今朝の介入の合計額が前回の介入金額の1.5倍程度とすると、前回と今回の介入で合計7兆円を使ったことになります。
<追記 ここまで>

世界の警察である米政府は、どこかの国が為替操作をしていないか、ご苦労なことに、為替操作認定基準を設けて、その基準を超えていないかどうか日々監視をしております。
いくつかある為替操作認定基準のうちの一つに「為替介入をした国が、当事国GDPの20%以上を為替介入で使用する」というものがあります。

日本のGDPは約550兆円であり、その20%は11兆円になります。前回と今回で合計7兆円を使っているとするならば、残り4兆円程度は使える計算になります。
為替介入をやろうと思えば、あと1、2回はできそうですね。

<追記 ここから>
9月22日の為替介入は、145円台後半で実施をしており、10/21(金)の介入は151円台後半で、今朝の介入は149円台後半で実施をしています。
いずれも、すぐに買い戻されてしまったことから、手詰まり感を感じざるを得ませんね。
財務省はかねてよりドル円のボラティリティが過熱した場合に介入すると宣言しています。そうなると、ボラティリティが過熱しそうなポイントである150円台、155円台または160円台に入ってから実施するのではないでしょうか!?
<追記 ここまで>

次のメキシコペソ円の押し目買いタイミングはここだ!!

ドル円のボラティリティが過熱した場合、また為替介入でメキシコペソ円が下がるという公算が大きいですが、それ以外にも来週と再来週にはメキシコペソ円に影響を与えそうなビッグイベントが目白押しです。

次に、メキシコペソ円が下がりそうなイベントは、11/8に予定されている米国中間選挙です。

共和党が勝ったら、トランプ前大統領の大統領再選の可能性が高まります。
前回の記事でも記載したとおり、トランプ前大統領は、大統領就任中にトランプ砲をぶっ放して、メキシコに対し不法移民対策を強要した過去があります。このトランプ砲でメキシコペソ円は0.3円も下げています。
中間選挙で共和党が勝った場合、こうした過去のしこりが思い出され、メキシコペソは売られるかもしれません。

ただし、その流れは一時的なものでしょう。
トランプ前政権はバイデン政権とは異なりサウジアラビアと蜜月関係にありました。
現在、OPECプラスのリーダーであるサウジアラビアとバイデン政権はバチバチにやりあっており、原油市場が不安定です。
共和党が勝ったら、この不安定性が解消されることが期待され、OPECプラスに利をもたらすことになるでしょう。OPECプラスのメンバーであるメキシコにとっても中長期的にプラスをもたらす要因になることは間違いありません。

メキシコ中銀はFRBのタカ派姿勢に追随する金利上げを継続!?

メキシコ中銀は今年6月以降3会合連続して0.75%の利上げを決定してきました。これはタカ派姿勢を崩さないFRBの利上げ速度に追随した格好になります。

次のFRB政策金利(FOMC)発表は日本時間11/3 3:00に予定しており、一方、メキシコ中銀の政策金利発表は日本時間11/11 4:00に予定しています。

FRB政策金利(FOMC)の現在の予想について、下図のFedWatch Tool(FF金利先物を利用したFF金利予想ツール)を確認しましょう。


11月のFF金利について、0.75%利上げの確率が95%です。
ちなみに、12月は0.5%利上げの確率が51.8%であり、0.75%利上げの確率が45.6%です。
ワルストリート系ジャーナルが報じた金融引き締め減速観測って何だったんですかね!?この情報誌については、斜めに読んだほうが良いです。逆さに読んでもよいです(笑)

さて、話が脱線しましたが、メキシコ中銀は、FRBの利上げ速度に追随してきましたので、今回も利上げをすることが予想されます。ただし、利上げ無しと予想する機関もありますので、ご注意ください。

それでは、利上げせざるを得ない状況について説明したいと思います。
下図のメキシコCPIの推移を確認してください。


メキシコは8月、9月のCPIが8.7%という高インフレで高止まっています。
日本時間11/10 2:00に、10月CPIの発表があり、その数値次第にもなりますが、利上げをせざるを得ないインフレ率といえるでしょう。

なお、11/8に予定されている米国中間選挙の前に、上記のとおり、米国とメキシコのCPIの発表(日本時間11/10 22:30と11/9 20:00)および政策金利の発表(日本時間11/03 03:00と11/11 4:00)があり、それらもメキシコペソ円が下がりそうなイベントであるといえるでしょう。

各CPIが予想より低ければ、金融引き締め減速の期待が上がり、メキシコペソ円は下がるでしょう。
また、各政策金利が予想より低ければ、これもまたメキシコペソ円が下がる原因になるでしょう。
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