大規模な為替介入は休日の前日に実施!

日本財務省と日銀による今年一回目の為替介入が9/22(木)でありましたが、次の日が秋分の日であり、休日の前日に実施されました。
2回目の為替介入は、10/21(金)に実施されました。これもまた休日の前日に実施されたことになります。翌開場日の10/24(月)に3回目の為替介入がありましたが、これは10/21(金)の続きといったニュアンスのものでした。

為替介入は、休日の前日、それは庶民が浮かれている日にですね、バチコーンって実施しているという傾向があるようです。当局が休日の前日に実施している目的は、ミセスワタナベ達を円売りドル買い競争に参加させないためではないでしょうか。

ちなみに、その後もステレス介入を何度か実施しているようでした。
ステレス介入の臭いがぷんぷんしたのが、10/25(火)22:00と10/26(水)15:00のドル円相場の急落ですね。

10/24(月)に実施された3回目の大規模為替介入後、145円半ばまで下げましたが、その後ドル円相場はいつものように上昇しました。149円半ばまで上昇をすると、10/25(火)22:00にドーンと一気に147円台まで押し下げられました。その後、またずるずると上昇して今度は148円半ばに差し掛かると、10/26(水)15:00にドーンと一気に146円台まで押し下げられました。
効果的に下落トレンドを作ろうとしている意図が見え隠れしていますね。

引き続き大規模為替介入は押し目買いタイミング!

前回のブログ記事の内容と同様に、押し目買いタイミングとして考えられるのが、日本財務省と日銀による大規模為替介入です。

ステレス介入によるジャブが効いているうちは、大規模介入というカウンターパンチは無さそうです。もとよりカウンターパンチが打てるのかについても疑問符がついてしまいます。

もうすでに8から10兆円を為替介入で使っているようなので、日本のGDPの2割である11兆円を使い切ってしまいそうです。
前回のブログ記事で説明したとおり、11兆円以上を使ってしまうと米財務省から為替操作国として認定されてしまいます。優等生の日本政府が、米国に逆らうような真似はしないでしょう。

大規模為替介入が可能なのは、あと1回といったところでしょう。休日の前日は特に注意しましょう。

しかし、不気味なのが神田財務官の言葉ですね。
10/20、記者団の取材に応じ、円買い介入の原資は「無限にある」と語りました。また、10/26、神田財務官は、イエレン米財務長官が10月の為替介入に対し「日本が実施したか、実施を示唆した介入は承知していない」と述べたことを受け「介入の有無については公表しないという方針を尊重してくださっているものだ」と説明しました。
要するに、介入の有無を公表していない2回目以降の介入金額については、為替操作国認定基準の閾値である11兆円(GDPの2割)分にカウントされないと示唆しているような発言です。(真意はわかりません。)

1回目は2.8兆円を使っており、それ以外はノーカウントだよ~ん、あと何回も為替介入できるよ~んっていいたげ。その無茶ぶりがまかり通れば、神田財務官はなかなかのやり手ですね。
為替介入の原資となる米ドルについては、かつて1ドル100円台や80円台のときに購入した米国債を売って作るため、やればやるほど日本政府の財源が潤いますから、前例のない規模で介入しているわけです。為替介入はもうどうにもとまらないって感じですね。(うわさを信じちゃいけないよ~♪)

今週の為替介入以外の押し目買いタイミングはここだ!!

一つ目は、日本時間11/3 3:00に予定している「FRB政策金利の発表」です。今回のFRB政策金利も0.75%引き上げが予想されています。

メキシコ中銀は米国との金利差によるペソ安を伝統的に警戒しており、FRB政策金利が予想どおりであれば、今回も警戒感を緩めず、タカ派的なスタンスは変化がなく、次回11月10日のメキシコ中銀会合でも大幅な利上げが予想されます。

ただし、FOMCメンバーのドットプラットチャートやパウエル米FRB議長が利上げ減速を示唆した場合、ドルだけではなくメキシコペソも売られるはずです。
なお、ドットプラットチャートは、毎年3、6、9、12月にFRBが公表します。今回は公表しませんが、ドットプラットチャートについて言及することはありますので、FOMCメンバーの発言には注意しましょう。

なお、現在のFOMCメンバードットプラットチャートは下図のとおりです。メディアでもよく取り上げられているCMEFedWatch Toolで確認することができます。


青いドットがFOMCメンバーの中央値になります。現在FOMCメンバーは、FRB政策金利について2022年末までに4.375%になることを見込んでいます。

利上げ幅はほぼ確定していますので、相場はFOMCメンバーのドットプラットチャートや発言に対してセンシティブに反応するでしょう。

2つ目は、日本時間11/04(金)21:30に予定されている「米雇用統計10月」です。
予想より悪い結果となれば、インフレよりもリセッション懸念が増大しますので、利上げが減速する原因となります。つまり、ドルもメキシコペソも売られる展開となるでしょう。
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