今年最後の山場「米CPIとFOMC」および「メキシコ中銀政策金利」が今週発表!!

ドル円とメキシコペソ円ついて週の騰落率を比較しますと、以下のとおりとなりました。

<3週間前>
ドル円「-0.85%」、メキシコペソ円「-0.28%」

<2週間前>
ドル円「-3.48%」、メキシコペソ円「-3.64%」

<先週>
ドル円「+1.69%」、メキシコペソ円「-0.32%」

この結果から、3週間前までは、ドル円よりもメキシコペソ円のほうが強かったといえますが、それ以降は、ドル円よりもメキシコペソ円のほうが弱くなっていると言えます。

メキシコペソ円のほうが弱くなった主な原因は、メキシコ中銀が政策金利についてFF金利とのカップリングをやめることを示唆したためです。

ただし、今週発表が予定されているFF金利およびメキシコ中銀政策金利予想は共に「+0.5%」であり、市場は早々にデカップリングする見通しを持っていません。

メキシコ中銀政策金利予想について大方の予想が「+0.5%」ではありますが、この2週間におけるメキシコペソの売られ方を見ますと、デカップリングを織り込んだ動きのようでした。
この値動きを察すると、市場ではデカップリングを示す予想である「+0.25%」が存外根強く、「+0.5%」と「+0.25%」の予想が拮抗している状況をうかがい知ることができます。

2週間前からメキシコペソは噂で売り浴びせられた格好であるため、今週のメキシコ中銀政策金利発表で「+0.5%」の結果となった場合、メキシコペソは事実で買われるはずです。

とにもかくにも今週発表予定の米CPIとFF金利の結果次第で、ドル円は乱高下しますので、メキシコペソ円もその値動きに引っ張られることになる点は注意が必要です。

市場予想に反して米CPIが上振れるようなことがあれば、FRBがFF金利を減速させることは叶わず「+0.75%」を決定せざるを得ないでしょう。
その一方、メキシコは先週CPIを発表し、総合指数が予想よりも下振れたことから、政策金利について「+0.75%」を選択することはないため、デカップリングとなります。
米CPIが上振れるようなことがあれば、ドル円は急騰し、メキシコペソ円も引きずられていくぶん上昇をするでしょうが、その後弱含み、ドル円とメキシコペソ円の騰落率差は上記で示した以上になるでしょう。つまり、ドル円は上昇しているのに、メキシコペソ円は上昇が限定的あるいは下落するという乖離した事態が起きるでしょう。

今週の押し目買いタイミングはここだ!!

以下が今週の押し目買いタイミングになります。

1つ目は、日本時間12月13日 (火)22:30に予定している「米)消費者物価指数(CPI)」の発表です。
12/15にFOMCが控えていることもあり、とてつもなくインパクトが大きい指標となります。
結果が市場予想を下回った場合、FF金利引き上げ減速観測となるため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

2つ目は、日本時間12月15日 (木)04:00に予定している「米)FOMC政策金利」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、ドル円は暴落し、それにつられてメキシコペソ円も急落するでしょう。
今回は金利発表以外にもドットプロットが発表されます。ドットプロットとは、FOMCメンバーの政策金利見通し水準をドットで示したものです。
前回9月に発表されたドットプロットは以下のとおりです。

年度別中央値(青いドットのポイント)について注目してください。2022年末が4.375%、23年末時点が4.625%、24年末時点が3.875%、25年末時点が2.875%です。

9月時点のFOMCメンバーによる見通しでは、今年12月に0.5%引き上げて、来年1月に0.25%引き上げて、利上げを打ち止めとし、ターミナルレートを4.50-4.75%にすることをドットプロットで示しています。

今回発表されるドットプロットにおいても、年度別中央値やターミナルレートを確認しなければいけません。それらが9月の値と異なった場合、ドル円は乱高下し、メキシコペソ円も引きずられて乱高下するはずです。

3つ目は、「米)FOMC政策金利」発表直後に始まる「パウエルFRB議長の記者会見」です。
利下げ減速か加速かという議論は、もうないでしょう。大事なポイントは、高金利の状態をどこまで続けるかということです。
FF金利先物市場では来年末に利下げすることを織り込んでいます。
そこにきて、パウエル議長が、来年の年末よりも前に利下げを示唆した場合、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。 まあ、パウエル議長がいつ利下げをするかについてコメントをすることはありえないでしょう。それに類するハト発言が出た場合、ドル円とメキシコペソ円は急落します。

4つ目は、日本時間12月15日 (木)22:30に予定されている「米)小売売上高」です。
結果が市場予想を下回った場合、景気後退観測となるため、ドル円は下落し、メキシコペソ円はつられて下落するでしょう。

5つ目は、12月16日 (金)04:00に予定されている「メキシコ中銀政策金利 12月」の発表です。
冒頭で記載したとおり、予想どおり「+0.5%」の結果になった場合でもメキシコペソ円は上昇すると考えられます。
その一方、結果が予想を下回った場合、メキシコペソ円は下落するでしょう。

6つ目は、日銀が利上げまたはYCCの手直しを示唆した場合です。
日銀当局者による発言予定の有無は確認できていませんが、もし日銀当局者が利上げまたはYCCの手直しを示唆した場合、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。
日銀が保有する国債の評価損益は9月末に8749億円のマイナスとなりました。2013年4月の異次元緩和導入以降、含み損が発生したのは初めてのことになります。日銀の利上げまたはYCCの手直しについては、なくはない話になってきましたね。

今週の押し目買いポイントはココだ!

上記でメキシコペソ円が下落した場合についてつらつらと述べてきましたが、オカタツの予想では、このまま上昇し続けるのではないかと思っています。

「もう押し目を買わなくてもいいんだよ~」って優しい言葉をかけてあげたいところですが、そうは問屋が卸さねえ!というのが昨今の相場です。
メディアも利上げペースについてはまちまちで、何がどうなるかなんて誰も予想できない状況です。

以前にもこのブログで記載しましたが、メキシコペソ円長期投資で損切りを考慮するときは、「メキシコの政策金利が日本の政策金利を下回った場合」だけです。(絶対なさそうー)
それ以外は、バイトを掛け持ちしてでもポジションを死守しなければいけません。(急にカイジの利根川みたいなことを言うやつ)

メキシコペソ円長期投資の基本戦略は、「下がってきたら買う、上がったら指をくわえて見ている(その間も高利率のスワップポイントが毎日ちゃりんちゃりん)」です。

それでは、上述したようなメキシコペソ円の下落があった場合、以下に記載するポイントで押し目買いを検討してみてください。

下図はメキシコペソ円の日足チャートです。

先週から押し目買いポイントの変更はありません。先週は予想していたよりも売り込まれることはありませんでした。

第一の押し目買いポイントは、先週から引き続き「8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.618(6.8308円辺り)」になります。
ただし、このポイントはすでに売り込まれた感があります。
そのため、軽めで買うことをおすすめします。

第二の押し目買いポイントは、紫色ラインの200日MA(現在:6.7311円辺り)になります。実値は、現在値と異なりますので、随時チャートを確認してください。
ボリンジャーバンドの-3σと重なっているため、とても納まりの良いポイントといえます。

第三の押し目買いポイントは、8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.786(6.6272円辺り)になります。

今週、テクニカル分析的に警戒すべき点を以下に示します。
下図は、メキシコペソ円の週足チャートです。

チャート下段のMACDを確認してください。4週間前にデッドクロスをしてから下落トレンドを示し続けています。
しかも、先週のローソク足がボディごと緑色の20週MAラインを下抜けてしまいました。
こうなってくると、ボリンジャーバンドの-3σ(6.2476円辺り)までの下げも視野に入ってきました。
ただし、ローソク足が駒になっています。これは下落一服のサインであり、今週綺麗な陽線を形成した場合は、そのまま上昇する可能性があります。

先週、このブログに記載しましたが、中期的見通しでは、8/2から10/21までに形成された上昇波(上記日足チャートで説明をした上昇波)の間(上限が7.5798、下限が6.3769の間)で、価格が横ばいに推移していくものと考えています。

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↑オカタツも利用しています。あまり滑らないところが気に入っています。また、滑った場合でも有利な方向にもちゃんと滑るので、その公平さは素敵だと思います。
(最狭スプレッドを謳っているFX会社で、滑りまくったり、有利な方向には全く滑らなかったりするところがあるので注意してください。)