メキシコ貿易収支の好成績を受けてメキシコペソ高基調へ!

ブログのタイトルがいつもと違う点にお気づきの方は、毎回ご覧いただいているようで、誠にありがとうございます。

そうです。いつもは押し目買いポイントをメインに記載していましたが、今後のメキシコペソの好調を期待し、また、年末ぐらいは景気の良い話がしたく、今回は利確ポイントも併せて記載します。(今週中に達することはちょっとないかなあ。。)

ツイッター(@Ryujuok)では当日につぶやきましたが、12月23日21:00に発表された「メキシコ貿易収支」の結果が予想を上回り、また、過去7か月より高い値となったことを受けて、その後、メキシコペソ円もメキシコペソドルも共に上昇しました。

以下はメキシコペソドルの1時間足チャートです。
12月23日21:00を境に上昇している様がわかると思います。


メキシコは無茶な高金利(10.5%)で景気後退が常に懸念されていますが、そこに来て経済は盤石であることが示唆され、上昇しているようです。
以下は、ドルに対する変動率が高い順(通貨強い順)に主要通貨を並べたものです。
最強通貨メキシコペソの復活ですね。「メキシコ貿易収支」の発表で潮目が変わったようです。

次に、本年におけるメキシコ株価の推移もチェックしておきましょう。
以下は、「IPC MEXICO」の1年期間グラフです。


9/26に底を打ってから、こちらも上昇トレンドを形成しています。メキシコ、いい感じですね~

何度も記載していますが、メキシコペソ円はクロス円(MXN/USD × USD/JPY = MXN/JPY)になりますので、半分はドル円に振り回されます。
MXN/USDの調子が良くてもUSD/JPYが調子が悪ければ、下落します。

それでは、今週のドル円の動向はどうなるでしょうか!?

欧米はクリスマス休暇に入っていますので、横ばいに動きそうですが、1つ気がかりなところは、12月26日 (月曜日)に予定されている「黒田日銀総裁の発言」ですね。
黒田総裁の早期退任、または、YCCの手直しについて発表された日にゃあ、えげつなくドル円は急落しますからね。相場の薄商いをあえて狙ってやってますから予断を許しません。

その他のドル円動向で気を付けるべき点は、前回の記事で紹介したとおり、米国債券市場の動きです。

昨今のドル円相場は米国中長期債利回りと連動して動きますので、米国中長期債利回りなかでも最も連動している2年物利回りについて確認しなければいけません。また、米国債2年物利回りはFF金利先物に連動しますので、こちらも併せて確認しましょう。

前回のFOMCで、FOMCの見通しでは、23年末時点でのレートが「5.125%」であることが示されましたが、それに対して、FF金利先物市場では、以下のとおり織り込んできました。
下図は、FOMC直後のものになります。

現在は、以下のとおりです。
上図と比べると、FOMCの経済見通し寄りに動いたのがわかります。
次回(2023/02/01)のFOMCについて+0.5%の確率が25.0%から34.1%に上がっており、また、2023/9の利下げよりも2023/11の利下げへの織り込み度のほうが高くなりました。


結局、「FOMCには逆らうな!」という相場格言通りに債券市場も動きつつあるのが見てわかります。

以下は、米国債2年物利回りの日足チャートです。

12月15日のFOMC後、こちらも上昇して、FOMCの見通しに沿う格好となっています。

なお、チャートの最下段はMACDになりますが、先週金曜日からゴールデンクロスしようとしており、今後の上昇を示唆しています。

どの金融機関も経済見通しについて確証を得ていませんので、結局、FOMCの経済見通しを羅針盤とするしかないのでしょう。

今週の利確&押し目買いタイミングはここだ!!

以下が今週の利確&押し目買いタイミングになります。

1つ目は、日本時間12月26日 (月曜日)に予定している「黒田日銀総裁の発言」の発表です。なお、時刻は未定です。
投機筋の日本国債売り浴びせに対して徹底抗戦する姿勢を見せた場合、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
日銀はYCCのバンド幅を拡大しましたが、その一方で、債券購入額を増加させました。日本国債の空売りはウィドウメーカーであると恐れられています。実は、空売りを仕掛ける投機筋の懲りない面々は、日銀の指値オペにヒヨっているんですねえ。
以下は、日本国債10年物利回りの日足チャートです。

YCCバンド幅拡大が決定された日は、バンド幅いっぱいの0.499%まで売り込まれましたが、その後の二日間は投機筋が攻めあぐねているのがわかりますね。先週金曜日の終値は0.373%という有様です。ざまーねーです。
逆に、黒田総裁の早期退任、または、今後のYCCの手直しを示唆した場合、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。勘弁してくれー

2つ目は、日本時間12月27日(火曜日) 23:00に予定している「米)S&P/ケース・シラー住宅価格指数」の発表です。
結果が市場予想を上回った場合、CPIのうちの住居費上昇が示唆され、FF金利は高止まりせざるを得ないため、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
その一方、結果が市場予想を下回った場合、CPIのうちの住居費低下が示唆され、FF金利の引き上げ減速が期待されるため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

3つ目は、日本時間12月28日 (水曜日)⋅21:00に予定している「メキシコ)失業率」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、景気後退懸念は後退するため、メキシコペソ円は上昇するでしょう。
その一方、結果が市場予想を上回った場合、景気後退観測となるため、メキシコペソ円は下落するでしょう。

4つ目は、日本時間12月29日 (木曜日) 00:00に予定している「米)中古住宅販売成約指数 11月」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、また、前回改定値が前回の結果を下回った場合、CPIのうちの住居費上昇が示唆され、FF金利は高止まりせざるを得ないため、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
その一方、結果が市場予想を上回った場合、また、前回改定値が前回の結果を上回った場合、CPIのうちの住居費低下が示唆され、FF金利の引き上げ減速が期待されるため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

5つ目は、12月29日 (木曜日)22:30に予定している「米)新規失業保険申請件数」の発表です。
結果が市場予想を下回った場合、景気後退懸念は後退するため、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
その一方、結果が市場予想を上回った場合、景気後退懸念は増大するため、ドル円とメキシコペソ円は下落するでしょう。

今週の利確&押し目買いポイントはココだ!

先週は、激動の週でした。このブログで4週間前から記載していたメキシコペソ円の押し目買いポイントである「200日MA」及び「8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.786(6.6272円辺り)」にあっさり到達してしまいました。
その後、すぐに上昇をしたため、しっかり押し目買いをした方は、評価益をそこそこ出していると思います。

メキシコペソ円相場で気を付けたい点は、週足で未だに下落を示唆しているところです。
下図はメキシコペソ円の週足チャート(取引所:FXCM)です。

チャート下段のMACDを確認すると、4週間前からデッドクロスをしており、その後、ローソク足が緑色の20週MAラインをボディごと下抜けてしまい、二つ星を形成しました。そして、先週はたくり線を形成していました。
今週、週足で綺麗な陽線を形成すれば、上昇するサインとなりますが、逆に陰線を形成すれば、下落するサインとなります。
もし週足で陰線を形成した場合、ボリンジャーバンドの-3σ(6.3987円辺り)までの下げが視野に入ってきますので注意が必要です。

まずは、利確ポイントについて記載します。
以下はメキシコペソ円の日足チャートです。

一つ目の利確ポイントは「10/21から12/10までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.5(7.0839円辺り)」です。
方向感のない相場では、フィボナッチリトレイスメントは非常に有効です。そのうちの50%戻しは、フィボナッチリトレイスメントを使わないトレーダーの間でも良く意識されるポイントです。

二つ目の利確ポイントは「10/21から12/20までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.618(7.2009円辺り)」です。
フィボナッチリトレイスメント0.618は、フィボナッチの使い手達にもっとも意識されるポイントです。ただし、7.2円ラインが激しく意識されるような感じを受けたら、その手前ぐらいで利確したほうがいいでしょう。

三つ目の利確ポイントは「10/21から12/20までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.786(7.3676円辺り)」です。
このポイントもよく意識されますが、特に抵抗になるような物が見当たらないので、ここまできたら、もっと上に行くかもしれません。

なお、中期的見通しでは、8/2から10/21までに形成された上昇波の間(上限が7.5798、下限が6.3769の間)で、価格が横ばいに推移していくものと考えています。

次に、押し目買いポイントについて記載します。

一つ目の押し目買いポイントは、上記週足チャートで説明した「ボリンジャーバンドの-3σ(6.3987円辺り)」です。

二つ目の押し目買いポイントは、ドル円が130円辺りまで下落して下値を固めたときです。

三つ目の押し目買いポイントは、ドル円が125円辺りまで下落して下値を固めたときです。

押し目買いタイミングが、そのときのドル円の状況次第になりますので、買うタイミングを読むのが難しいと思います。その時がきたら、ツイッター(@Ryujuok)でお知らせしたいと思います。年末年始は相場から離れるため、お知らせできないかもしれませんので、ご了承ください。

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