メキシコペソ円は週足で包み足発生となり上昇を示唆!

 新年あけましておめでとうございます。
 年明けはお正月ムードに負けてブログをアップできませんでした。1/3にドル円が129円半ばまで急落したときは、フラッシュクラッシュで125円まで落ちるのではないかと焦りましたが、その後は小気味よく反発上昇しましたね。

 上記下落から押し目買いポイントである「ドル円が130円辺りまで下落して下値を固めたとき」を迎えたわけですが、その時点でのメキシコペソ円相場は、前回の押し目買いポイントである「8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.786(6.6272円辺り)」まで下落していないため、前回でしっかりメキシコペソ円を買っていた場合、買う機会はなかったということになります。正月ムードに浮かれてトレードできなくても機会損失はありませんでした。

 さて、ドル円は、円高か円安か相変わらずどっちつかずの展開となっていますが、週足で確認してみると、前週比で0.77%の上昇となりました。

 以下はドル円の週足チャートになります。

 テクニカル的には130円ラインまたは黄色の52週MAラインで反発上昇しそうにも見えますが、やはり経済指標や要人発言次第で、あっさり下抜けることもあるでしょう。下抜けた場合は、週足ボリンジャーバンドの-3σ(現在値:124.91円)までの下落が視野に入ってきます。市場参加者の間では125円が意識されているため、この辺りは強力なサポートラインになりそうです。

 以下はメキシコペソ円の週足チャートになります。

 こちらは前週比で2.90%の大幅上昇となりました。先週形成された陽線が、先々週形成された陰線を包んでいるのが確認できました。これは上昇を示唆する包み足です。
 また、12月のメキシコ中銀会合議事要旨が発表され、2月の次回会合での追加利上げが示唆されたことでメキシコペソが強く買われています。
 しかしながら、今週は米国とメキシコのCPIが発表されますので、こちらも指標の結果次第で急落することもあるでしょう。下抜けた場合は、週足ボリンジャーバンドの-3σ(現在値:6.4532円)までの下落が視野に入ってきます。

今週の利確&押し目買いタイミングはここだ!!

 以下が今週の利確&押し目買いタイミングになります。

 1つ目は、日本時間1月9日 (月曜日) 21:00に予定している「メキシコ)CPI」の発表です。
 下グラフのうち一つ目がメキシコCPI総合指数(前年同月比)になり、二つ目がCPIコア指数(前年同月比)になります。


 12月はエネルギー関連が安かったため、総合指数は弱含むでしょう。
 その一方、コアインフレ率はいままで上昇の一途をたどっており、今回も簡単にはピークアウトしそうにありません。
 結果が市場予想を上回った場合、インフレ懸念は増大し、政策金利引き上げ加速圧力となるため、メキシコペソ円は上昇するでしょう。
 その一方、結果が市場予想を下回った場合、インフレ懸念は後退し、それが政策金引き上げ減速圧力となるため、メキシコペソ円は下落するでしょう。

 2つ目は、日本時間1月10日 (火曜日) 18:30と23:00に予定している「パウエルFRB議長の発言」です。
 一日に二つ発言する場がありますので、ご注意ください。
 かねてよりパウエル議長が懸念していたとおり、先週は「ADP雇用統計」「米新規失業保険申請件数」と「米雇用統計」で労働市場の底堅さが示されました。間違いなくタカ派な発言をするものと思われます。
 タカ派発言が出た場合、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
その一方、ありえなさそうですが、ハト派発言が出た場合、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。

 3つ目は、日本時間1月10日 (火曜日) 19:10に予定している「黒田日銀総裁の発言」です。
 日銀は次回18日の会合で、前回±0.5%にしたYCC変動許容幅について評価したいと表明しており、一段の変動許容幅拡大を急がないとも表明しています。
 黒田総裁が上記意向を崩さなければ、ドル円とメキシコペソ円は上昇するでしょう。
 その一方、新総裁人事について言及しYCC懐疑派の就任を匂わすこととなったり、また、黒田総裁の早期辞任の話が出たりした場合は、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。
 なお、先週末は、日本国債10年物が売り浴びせを受けており、利回りは、YCCバンド幅を超えちゃっています。投機筋が手ぐすね引いてYCCの手直しを待っている感じですね。。

 4つ目は、毎度お騒がせします。日本時間1月12日 (木曜日) 22:30に予定している「米)CPI」の発表です。
 エネルギーと食料について上昇すると言うアナリストはあまりいませんでした。たぶん、横ばいか下がるのではないでしょうか。

 サービスは、労働市場が底堅いため、下がりそうもありません。

 住居費(家賃)については、先行指標と言われている「S&Pケースシラー住宅価格」が6か月連続して下がりましたが、この指標が影響してくるのは1年から2年後と言われていることもあり、そうなると、まだまだ下がりそうもありません。
 「米)CPI」を総じて予想すると、総合指数は低下しそうだが、コア指数は高止まりしそうといえます。
 ただし、コア指数の前回値が6.0%(前年同月比)だったこともあり、この数値から0.1%下がっただけで、6%台から5%台に低下するという見た目上のインパクトがあります。1000円の商品を20円値引きして980円としただけで安く思える心理と同様に、見た目のインパクトはでかいです。


 「米)CPI」の結果が市場予想を上回った場合、インフレ懸念は増大し、FF金利引き上げ加速圧力となるため、ドル円とメキシコペソ円は急騰するでしょう。
 その一方、結果が市場予想を下回った場合、インフレ懸念は後退し、それがFF金引き上げ減速圧力となるため、ドル円とメキシコペソ円は急落するでしょう。

今週の利確&押し目買いポイントはココだ!

 メキシコペソ円相場は、まだまだ、週足で下落トレンドを形成しており、今週、押し目買いポイントに達する可能性があります。
 また、利確ポイントについては、先々週と同じ内容です。こちらも上記で示した経済指標や要人発言の後に達する可能性があります。

 忙しく騒がしい展開となり、今週は相場から離れられませんね。

 まずは、利確ポイントについて記載します。先々週と同じ内容になりますので、ポイントのみ記載します。
 以下はメキシコペソ円の日足チャートです。

 一つ目の利確ポイントは「10/21から12/20までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.5(7.0839円辺り)」です。

 二つ目の利確ポイントは「10/21から12/20までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.618(7.2009円辺り)」です。

 三つ目の利確ポイントは「10/21から12/20までに形成された下降波のフィボナッチリトレイスメント0.786(7.3676円辺り)」です。

 なお、中期的見通しでは、8/2から10/21までに形成された上昇波の間(上限が7.5798、下限が6.3769の間)をレンジとして、値動きするものと考えています。

 次に、押し目買いポイントについて記載します。

 一つ目の押し目買いポイントは、先々週に引き続き、上記週足チャートで説明した「週足ボリンジャーバンドの-3σ(現在値:6.4532円)」です。
 現在値から値動きますので、当日のチャートを確認しましょう。


 二つ目の押し目買いポイントは、ドル円が125円辺りまで下落して下値を固めたときです。
 なお、先々週にお伝えした押し目買いポイントである「ドル円が130円辺りまで下落して下値を固めたとき」は、それ以下の価格で押し目買いをしているため、ここで買う必要はないでしょう。

 押し目買いタイミングがきたときは、なるべく、ツイッター(@Ryujuok)でお知らせしたいと思います。