先週金曜日、パウエルFRB議長は利上げに消極的な姿勢を見せました。パウエル議長が発言している最中、裏ではイエレン財務長官が、銀行のさらなる合併が必要である可能性についてコメントしたこともあり、ドル円とメキシコペソ円は急落する始末。そして、本日、投票権を持つFOMCメンバーのなかで最もタカ派であったミネアポリス連銀のカシュカリ総裁までもが、次回のFOMCで金利据え置きを支持することを示唆しました。FOMCメンバーの姿勢が変化した原因については、政府圧力があったかどうかはわかりませんが、一連の報道から判断すると、政府圧力があったと考えてもおかしくはないでしょう。
 5/4にオカタツ信用リスクアラートが点灯してから11日目にして、イエレン財務長官による金融不安を示唆するような発言がありました。今週のドル円とメキシコペソ円相場は、一時的に激落ちくんかもしれません。最大級の警戒をする必要があります。くわばら、くわばら!
  • インフレを止める気がない民主党政権と止められないFRB
  • ごまかしが利かなくなった米国物価高
  • 一時的な激落ちくん相場であっても中期的には上昇(だってインフレは止められないから)
  • メキシコペソ円の利益確定ポイントについて
  • メキシコペソ円の押し目買いポイントについて

インフレを止める気がない民主党政権と止められないFRB

 前回のブログ記事で指摘したとおり、先週はFOMCメンバーがタカ派な発言を繰り返し、調子よくドル円とメキシコペソ円は上昇してきました。そこにきて、先週金曜日24:00、大御所のパウエル議長が登場すると、まさかのハト派発言!ドル円は85pips程度、また、メキシコペソ円は8pips程度下落してしまいました。
 パウエル議長は会合で、予め書いてある原稿を粛々と読み上げ、そそくさと退散してしまいました。それを見て、なんだかやる気の無さを感じた読者もいらっしゃったかと思います。

 パウエル議長は、資金繰りに困った企業が信用収縮によりバタバタとつぶれるほどの利上げはできないよねと発言したわけですが、なんだか言わされている感が満載でしたよね。
 「厳しい環境で強いものだけが生き残る」それが強いアメリカを作ってきたアメリカの流儀なのではないか!?パウエルおじちゃまの優しさで、アメリカの経済ひいては世界の経済が危機に瀕しかねないですね。

 パウエル議長がインフレとファイトしようとすると、イエレンのおばちゃまが後ろからパウエル議長のズボンの裾を引っ張ってしまい、パウエル議長がパンツ丸出しで倒れてしまうという寸劇は前にもありました。

 民主党政権がインフレを止める気がないことには薄々気付いていましたが、マジで止める気が無さそうです。インフレになったところで、現金以外の資産をしこたま持っている富裕層は困らないですからね。逆に、保有している金融資産の価値は上がっちゃいますから、インフレカモンベイビーなんですよ。
 そして、政府の圧力に屈している(かもしれない)現在のFRBでは、デュアル・マンデートのひとつである「物価の安定」を果たすことはできないでしょう。南無阿弥陀仏。

ごまかしが利かなくなった米国物価高

 突然ですが、CPIの計算方法って、何度も変更しているのはご存知でしょうか!?
 大インフレ時代の1980年代に使用していた計算方法で、今のCPIを計算すると、値は2倍以上になっているそうです。えらいこっちゃですよね。
 オカタツが知っているぐらいですからパウエル議長もその事実を把握していて、こりゃやべえぞっていう気持ちでいるはずです。

 ごまかせないのがアンケート調査。5/12に発表されたミシガン大学期待インフレ率の結果が予想を上回ったことについてツイートをしましたが、覚えているでしょうか!?この経済指標は、向こう12ヶ月のモノとサービスの価格の先行きに関し消費者からアンケートを取り予想をまとめたものです。
 以下は過去一年のミシガン大学期待インフレ率を表したグラフです。

 3月末から上昇傾向にあります。消費者は物価が下がりつつあるとつゆにも感じていないことを表しています。
 今週26日(金曜日)23:00に「ミシガン大消費者信頼感指数【確報値】」の発表が予定されています。要チェックです。

一時的な激落ちくん相場であっても中期的には上昇(だってインフレは止められないから)

 先週金曜日に、イエレン財務長官が、銀行のさらなる合併が必要である可能性についてコメントしたことは、無視できませんね。それ相応のデータがあっての発言だと思いますので、まだまだ破綻しそうな銀行がありそうですね。

 銀行破綻や合併のニュースが報じられたら、ドル円とメキシコペソ円は急落します。

 どれだけ下げるのか、また、どの期間下げるのかについては、神のみぞ知る話ですが、下げるだけ下げた後は、インフレ懸念の話が再び出てきて、ドル円とメキシコペソ円は再上昇するはずです。インフレ第2波は…
 長期的にメキシコペソ円を投資すると腹を決めている方は、無理して売る必要はないでしょう。金利差のおいしさで価格が動いているうちは、問題なく上昇します。ただ、インフレがにっちもさっちもいかなくなってドルが信任されなくなった場合は、それこそ激落ちくん大容量なので気を付けたいところです。もっと先の話にはなるかと思いますが。。

メキシコペソ円の利益確定ポイントについて

 ツイッター(@Ryujuok)でお知らせしましたが、メキシコペソ円が7.8円で頭が重くなったところで一部利確しました。

 メキシコペソ円の「5pips、10pipsの刻みライン」で頭が重くなったら、小刻みに利確するという方法について、今週も続けたいと思います。
 7.8円で利確しているので、今後は7.85円、7.9円と7.95円近くで、上値が重くなったところで小刻みに利確する予定です。

 大きめに利確したいポイントは、前回と同じように日足ボリンジャーバンドの+3σですね。現在は、下図のとおり、「8.0325円」辺りに位置します。このポイントは動きますので、価格が近づいてきたらチャートで現在値を確認してください。
 今のところ、8円辺りでほとんどの買いポジションを利確しようと思っています。

メキシコペソ円の押し目買いポイントについて

 押し目買いポイントでまずお勧めしたいのは、多くのトレーダーが意識する200日MAです。
 前項に掲載したメキシコペソ円の日足チャートを確認してください。
 現在、200日MA(紫色ライン)は「7.175円」辺りに位置します。このラインも動きますので、近づいたら現在値をチャートで確認してください。

 次に紹介したいポイントは、7円あたりで下値が堅くなったところです。
 7円は100pips刻みラインであり、ここも意識されるポイントです。

 次に紹介したいポイントは、週足ボリンジャーバンドの-3σです。以下に掲載したメキシコペソ円の週足チャートを確認してください。

 現在、週足ボリンジャーバンドの-3σは「6.361円」辺りに位置します。このポイントも動きますので、価格が近づいてきたらチャートで現在値を確認してください。

 ちなみに、このブログで紹介した押し目買いポイントのうち直近で到達したポイントは、「6.6272円(2022/12/20)」です。
 (参照:「今週のメキシコペソ円(MXNJPY)押し目買いポイント|2022/12/19」)
 「8/2から10/21までに形成された上昇波のフィボナッチリトレイスメント0.786(6.6272円)」の価格です。

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