本日14:30頃、植田日銀総裁は大阪経済四団体共済懇談会で、「金融緩和を粘り強く続ける」と発言しました。これは、先週金曜日に開催された金融政策決定会合時の発言と同じ内容ですね。そうなると、ドル円は先週に引き続き上昇基調を保ちそうです。
 その一方、メキシコペソ米ドルは、今朝、先週に付けた安値まで再び落ちました。不安定な値動きが続けています。今週末にメキシコ中銀政策金利の発表を控えているため、発表までは神経質な値動きが続きそうです。
 上記二つの値動きを掛け合わせたメキシコペソ円は、ある程度高下を繰り返すもじり高に上昇していくような値動きが予想されます。

メキシコペソ米ドルは重要指標を控えて横這い、または、一段下落!?

 日本時間である9月28日 (木曜日) 21:00に「メキシコ雇用統計」、次に、9月29日 (金曜日) 04:00に「メキシコ中銀政策金利」の発表が予定されています。
 重要指標の発表までは上値を追うことは無さそうです。直近の値動きを確認すると、戻り高値に近づくこともできずに価格を切り下げている状況です。今後は、楽観的に捉えると横這い、悲観的に捉えるとさらに一段下落する値動きになりそうです。

 まずは、楽観的な見方で、エリオット波動のカウントをプロットしてみましょう。

 前回は、9/22 5:00に、➃波の終点をプロットしていました。このポイントを➃波のうちのa波終点に変更しました。
 現在、1波のうちの➃波、そのうちのb波が進行しており、c、d、e波と横ばいに推移していくことが想定されます。➃波が終了をすれば、➄波が始まり上昇していきます。

 次は、悲観的な見方で、エリオット波動のカウントをプロットしてみましょう。

 ➃波のうちのa波までは、楽観的な見方と同じです。
 9/22 23:00にb波終点をプロットしました。
 悲観的なc波は下に行きます。c波値幅がa波と等倍になった場合、価格でいうと、0.05759ドルまで下落します。そこまでの下落は、➃波が➂波を0.618修正した程度の下落になっています。このポイントまでの下落で反発する公算は大きいです。それ以下に下落するとすれば、➃波が➂波を0.786修正したポイントです。価格でいうと、0.5716ドルまで下落します。

メキシコペソ円は、ドル円の上昇がサポートしてじり高か!?

 前項目で記載したとおり、メキシコペソ米ドルが楽観的に横ばいに推移してくれるのであれば、ドル円の上昇が手伝ってメキシコペソ円はじり高に上昇していきそうです。

 前回からカウントの変更はありません。
 9/25 6:00に➄波のうちのⅱ波が終了しており、現在はⅲ波のうちの㊂が進行しているようです。

 その一方、前項目で記載したとおり、メキシコペソ米ドルが悲観的に一段下げるのであれば、メキシコペソ円も横ばいに推移するかもしれません。



 その場合、➃波終点としていた9/22 6:00のポイントを➃波のうちのa波に変更する必要があります。
 9/22 23:00が➃波のうちのb波終点、9/25 6:00が➃波のうちのc波終点に変更されます。現在の上昇波が➃波のうちのd波ということになります。
 d波はc波を0.618以上修正しているため、終了しているか、まもなく終了します。
 e波が始まると、今度はd波を0.618程度修正します。e波が終了すると、➄波が始まり上昇し続けます。