昨日は、膨らみ続ける米財政赤字に対して投資家の懸念が増大し、米中長期債が投げ売りされ利回りが高騰しました。為替相場ではドルが全面高となり、メキシコペソ米ドルも下落の一途を辿りました。それに加えて、メキシコの製造業PMIが発表されると、50を割れたことから、さらにメキシコペソはたたき売りされました。
 本日は、債券市場が落ち着きを取り戻しており、ドル高も落ち着いています。昨日の流れが再燃する可能性は否めませんが、メキシコペソ米ドルとメキシコペソ円は直近戻り高値を上抜いており、底堅い値動きを見せています。

既にB波による下落が始まっていたメキシコペソ米ドル

 昨日は、一上げしてからB波による下落を予想していましたが、既にB波は進行しており、本日昼まで下げ続けていました。
 本日16:45に直近戻り高値を上抜いたため、B波は終了しておりC波により上昇しているものとして判断しました。

 上図のとおり、メキシコペソ米ドルは、9/29 22:00にA波が終了して、その後、B波はA波を0.786程度修正しました。そのポイントで反発上昇しております。そのため、現在はC波が進行している可能性が高いです。
 今後は、C波により上昇し続ける公算は大きいです。ただし、昨日のようなドル全面高の地合いとなった場合はさらに一段下げる可能性もあります。
 本日は、米国JOLT求人労働異動調査が発表されます。この指標は雇用統計よりも相場にインパクトを与えることがあるので、要警戒です。

既に②波による下落が始まっていたメキシコペソ円

 こちらの予想でも一上げしてから②波による下落を予想していましたが、既に②波は進行しており、メキシコペソ米ドルと同様に下げ続けていました。
 こちらは本日17:15に直近戻り高値を上抜きました。ドル円は未だに上値余地を残しているので、こちらも上昇し続けそうです。



 上図のとおり、メキシコペソ円は、10/2 11:00に➀波が終了しており、その後、②波は➀波を0.786程度修正しました。そのポイントで反発上昇しており、底堅さを見せています。
 そのため、現在は③波が進行しており、今後の上昇を示唆しています。
 ただし、昨日のようなドル全面高の地合いとなった場合は、メキシコペソ米ドルが下落しますので、こちらも連動して下げる可能性は排除できません。
 ③波が進行していると想定した場合、中間反落で押し目買いをするのがよさそうです。