当ブログでは、150円に突っ込んだ後に調整が来ると予想しておりましたが、当方が予想していた調整幅よりも大幅に下落してしまいました。予想が当たったとは喜べない状況です(笑)この急落により、エリオット波動のカウントについても変更を余儀なくされる事態となりました。
 なお、為替介入の有無については、様々な意見があるようです。昨日、日銀が財政等要因の余剰・不足額について100億円の余剰を見込んでいると発表しました。その余剰額から考えると、介入は無かったともいえるし、あったとしても小規模なものだったともいえます。
 昨年の大規模為替介入は、介入後に130円台まで下落しました。この大幅下落は、介入後に起きた米国CPIショックによるところが大きかったという有識者の意見が少なからずあります。当時、米国CPIが予想よりも下振れてFRBのハト派色が強まり、ドル円が大幅に下落しました。それが実情でしょう。
 今回は、FRBが長期間にわたって高金利を維持するという強い意志を示しているので、日本の為替介入があったとしても、ただのモグラたたきで終わりそうです。介入によりドル円が急落したところで、押し目買いモグラ戦士達が奮闘するでしょう。焼け石に水。介入をやったほうは恥の上塗りです。ただし、今回の介入は、財務省がプライドをかけた戦いになります。前回の介入よりも大規模な資金を投入してくる公算が大きいです。そのため、介入時の下落幅は前回よりも強烈なものになるかもしれません。ロスカットされないように注意しましょう。くわばら、くわばら。

持ち合い後は上値を試す展開

 まずはドル円の日足チャートをご覧ください。

 6/30に(Ⅴ)波のうちのⅢ波終点をプロットしました。そこからの下落がⅣ波になります。Ⅳ波終了後の上昇がⅤ波であり、現在に至ります。
 なお、(Ⅴ)波は、Ⅳ波終点がⅠ波終点より下に位置していることから、エンディングダイアゴナルになっています。エンディングダイアゴナルなため、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ波は三つの波で構成されています。

 次に、4時間足チャートで詳細を確認しましょう。



 8/29 18:00にⅤ波のうちの[A]波終点をプロットしています。そこからの下落が[b]波であり、[b]波終点から現在に至る上昇波が[C]波であります。
 現在は、[C]波のうちの(4)波が進行しています。(4)波はおそらく、持ち合いとなるトライアングルを形成するものと予想しています。(4)波のうちのCからD波までが進行しているようです。
 ちなみに、第4波は複雑な動きをするため、予想することが非常に難しいです。さらに一段下げることもありますので、その点はご留意ください。

 (4)波が終了すると、(5)波により上昇します。いったい、どこまで上昇するのでしょうか!?
 [C]波の値幅が[A]波と等倍になることが多いです。その場合は、154.466円程度まで上昇します。
 また、(5)波の値幅が、(3)波の0.618倍程度から1倍未満になることが多いです。その場合、150.934円以上152.560円未満で、上昇することになるでしょう。
 なお、(4)波終点が未定のため、添付図のとおり、(4)波終点は適当にプロットしており、150.934円以上152.560円未満という価格も適当な数値です。

 白い水平点線は、前回の大規模介入前の最高値(151.944円)にラインを引いたものです。このポイントは、波動のカウントでいうと(Ⅲ)波終点になります。
 エリオット波動のカウントによると、(Ⅴ)波は、(Ⅲ)波終点を超えることになりますので、このポイント(151.944円)を超えて上昇するはずです。
 しかしながら、この水準では介入の可能性が高くなります。上記で示した154.466円というターゲットよりも、152.560円未満というターゲットのほうが信憑性がありそうです。