昨日は21:30に「米CPI」が発表されました。コア指数の結果が予想どおりであり、前回値より低い値でした。また、総合指数の結果は予想を上回り、前回値と同じでした。マーケットは、その結果からインフレが根深いものと判断したようであり、利上げ期待から、ドル円は上昇しました。その一方、メキシコペソ米ドルは、金利差縮小の可能性が高くなったため、下落しました。ドル円の上昇圧力よりもメキシコペソ米ドルの下落圧力のほうが強かったため、メキシコペソ米ドルに引きずられる格好でメキシコペソ円は下落しました。
 また、CPI発表後、4.5%台だった米長期金利は、4.7%台まで急騰したため、ドル円は上昇の一途を辿り、メキシコペソ米ドルとメキシコペソ円は下落の一途を辿りました。
 メキシコペソ円は、X(@Ryujuok)でポストしてきたとおり、二つの波動パターンについて報告してきました。今回は、その確認をしたいと思います。

[4]波(8.7765円始点の下降波)が、未だ終了していないパターン

 8.7765円まで上昇しつづけてきた[3]波は、8/28 22:00を境に[4]波に切り替わり、8.0743円まで下落しました。
 この[4]波が未だに継続しているものとしてカウントしたのが、下図チャートにプロットした黄色ナンバーです。


 この波動パターンでは、現在、[4]波のうちの(C)波、そのうちの5波が進行しているものとしてカウントしています。さらに詳細にカウントすると、5波のうちの➀波が進行しています。➀波が終了すると、➁、➂、➃、➄波と進みます。➄波の終了は[4]波の終了を意味します。波動の特性上、[4]波終点は、直近安値の8.0743円より下に位置します。
 [4]波が終了すると、[5]波が始まり、[3]波終点(8.7765円)を上回って上昇することになるでしょう。

[4]波は既に終了しており、[5]波が進行しているパターン

 10/10 2:00に、[4]波が終了しており、現在、[5]波により上昇しているものとしてカウントしたものが、下図チャートにプロットしたオレンジ色ナンバーです。


 この波動パターンでは、現在、[5]波のうちの(1)波、そのうちの2波が進行しているものとしてカウントしています。さらに詳細にカウントすると、2波のうちの[a]波が進行しています。[a]波が終了すると、[b]、[c]波と進みます。[c]波の終了は2波の終了を意味します。
 下図は、1波から2波までをクローズアップしたチャートです。



 波動の特性上、2波は、1波を0.382から0.786まで修正します。価格でいうと、8.2815から8.1460円まで下落することになるでしょう。

 前項目で記載した一つ目の波動パターンでは、直近安値の8.0743円を下回る予想をしましたが、この二つ目の波動パターンでは、8.2815から8.1460円までしか下落しません。
 無難にトレードするのであれば、8.2815から押し目買いをしたいところです。
 例えば、1波に対して、0.382、0.5、0.618、0.786程度修正したポイント(価格でいうと、8.2815、8.2419、8.2023、8.1460円付近)で、押し目買いをしてみる。さらに下でも押し目買いができるように余力を残しながら押し目買いをするといった具合です。