昨日、世界金融の監視役である国際通貨基金(IMF)が、日本の為替介入に対して、介入の必要性が無いとのコメントをしました。「世界中で金融引き締めをやっているなか金融緩和なんかやっているから円安になるんでしょ!?あんたバカあ!?」と、天下り先でもあるIMF様から言われてしまい、財務省は不用意に為替介入ができなくなりました。
 現在まで、ドル円は中東紛争による米債買いにより下落してきました。しかし、本日はこの時間であっても米10年債は大きく売られています。IMFの忠告により為替介入の警戒感が和らいでいる状況で、米10年債売りが続くとなると、今後のドル円は大きく上昇するかもしれません。

三角持ち合いを上にブレイクしたようにみえるドル円

 X(@Ryujuok)ではポストしましたが、10/12に、10/3から続いていた三角持ち合いを上にブレイクしたようです。
 下図のドル円チャートで、エリオット波動のカウントについて再確認しましょう。



 10/12 15:00に、10/3から続いていた(4)波が終了したようです。現在は(5)波のうちの2波から3波が進行しているようです。ただし、(3)波終点(150.160円)を上抜かない限り、(4)波による横ばいが未だに続いているとの想定を排除することはできません。
 現在、(5)波のうちの3波が進行しているとなると、3波は1波値幅の1.618倍から2.618倍程度に延長する(価格でいうと、150.714から151.588円まで上昇する)ことが多いので、ここから大幅に上昇する可能性があります。

 昨年の大規模為替介入前に付けた天井値(151.944円)近くまで上昇してしまうと、さすがに介入警戒感から反落するかもしれません。その反落が4波に相当するのかもしれませんね。反落後は5波により昨年の大規模為替介入前に付けた天井値(151.944円)を上抜けていくという都合の良いストーリーをなぞったカウントになります。

 実際は、10/3につけた高値(150.160円)を上抜いてから、上値を試すチキンレースになると思います。そんなに都合よく、151.944円を超えて行くものとは想像できませんね。
 IMFからバカ呼ばわりされたところで、某財務官も「目標をセンターに入れてスイッチ、 目標をセンターに入れてスイッチ…」って感じで、エヴァのシンジ君みたいに円買いボタンを押してくるはずです。
 以前にも記載しましたが、今回の介入は財務省のプライドをかけた戦いです。以前の介入よりも大規模な資金を投じて介入を仕掛けてくるはず。1発の介入が5円程度の下落では済まないかもしれません。そのような規模の介入が何発も来たら、たまったものじゃありません。
 X(@Ryujuok)でもポストしていますが、オカタツは、144.890円と144.650円の買玉を持っています。大規模介入に耐えられるポジションではないので、151.500円手前までで利確しようと思っています。