昨日は、重要指標が連発したわけですが、どれもこれもメキシコペソにとっては好結果となり、メキシコペソ円はついに8.5円の大台まで回復することとなりました。
 X(@Ryujuok)では随時ポストしていましたが、まず、「メキシコ景況感」と「メキシコ製造業PMI」で強い結果が発表されました。続いて、米中長期債の四半期定例入札の規模が予想より低かったことが発表され、米中長期債利回りが下落し、ドル安・ペソ高の地合いが形成されました。さらに、「米ISM製造業指数」が予想よりだいぶ低い結果が発表され、また、アトランタ連銀のGDPNowも1.2%と低い結果が発表され、ドル安は加速しました。
 最後に、FOMCではパウエル議長の発言がハト派と受け止められ、ドル安・ペソ高の地合いは継続しました。
 メキシコペソ円の波動カウントについて、前回まで記載していた「8.1200」を下回るカウント(黄色ナンバーのカウント)がエリオット波動的に整合性がとれず、無しとなりました。今回は、9円を目指すカウント(オレンジ色ナンバーのカウント)について更新した内容、また、押し目買いポイントについて記載したいと思います。

9円を目指す[5]波のうちの(1)波が進行中

 メキシコペソ円は、盤石な経済に支えられ、ドル安の地合いのなか、今後は9円を目指して上昇していきそうです。
 以下は、メキシコペソ円の4時間足チャートにエリオット波動カウントをプロットしたものです。


 現在、[5]波のうちの(1)波、そのうちの3波が進行しており、力強く上昇しております。

 それでは、1時間足チャートでさらに詳細なカウントを確認してみましょう。



 さらに詳細にカウントすると、3波のうちの➂波が終了した辺りであり、➃波による修正が始まっているようです。
 ➃波は➂波値幅を0.236から0.382辺りまで修正する特性があります。価格でいうと、8.4184円から8.3671円辺りまで下落しそうです。
 ➃波が終了すると、➄波が始まり、➂波終点(8.5013円)を上回って上昇します。➄波(3波)が終了すると、4波により3波が修正されます。

 4波が終わると、5波により上昇して(1)波は終了します。その後、(2)波が始まると、(1)波を0.382から0.786まで修正します。押し目買いは、(2)波により下落しているうちに行おうと思っています。
 また、(1)波が終わりそうなところでは、高値掴みした買玉も利確したいと思っています。「岡龍流 買玉切下(おかたつりゅう かいぎょくきりさげ)」を決めるときが来たようです。