今週は、火曜日に「日銀政策決定会合」、水曜日に「米)ISM製造業景況指数」「米)JOLTS求人」と「FOMC」、そして、金曜日に「米)雇用統計」の発表があります。ビッグイベントがめじろ押しのなか、イランによるホルムズ海峡封鎖の話も浮上しており、大波乱の週となりそうです。
 本日月曜日は、ビッグイベント前であることから通常は動意が薄い展開が予想されますが、中東情勢の悪化が懸念されており、当該ニュースのヘッドライン相場となりそうです。
 値動きが激しくなりそうなネタは、イランによるホルムズ海峡封鎖です。世界に流通している原油の20%と液化天然ガスの18%がこの海峡を通行しています。ここを封鎖するような話が出てきたら、インフレ懸念が一気に高まり、米10年債利回りが再上昇して、ドル円は上昇すると考えられます。しかし、アメリカのプレゼンスの弱体化を示すイベントでもありますので、ドル離れが巻き起こる可能性もあります。簡単には読めないですね。
 「日銀政策決定会合」ではYCCの修正有無についてうわさが飛び交っており、オカタツは修正なしだと思っていますが、巷では修正有りの意見のほうが優勢のようです。そのため、「日銀政策決定会合」前までに、一時的に円買いがでるかもしれません。
 ドル円についてエリオット波動のカウントに大きな変更はありません。現在、一時的な調整局面に入っているようなので、押し目買いのポイントについて確認したいと思います。

ドル円は3波のうちの➁波による調整が進行中


 下図はドル円の1時間足チャートにエリオット波動のカウントをプロットしたものです。


 (5)波のうちの3波が進行している点に変わりはありません。X(@Ryujuok)ではポストしましたが、10/26 15:00に、3波のうちの➀波が終了して、現在は➁波が進行しているようです。

 ➁波は➀波値幅を0.382から0.786まで修正する特性があります。現在は、0.618まで修正しています。今後、0.786まで修正するかどうかがポイントになりますね。価格でいうと、149.174円辺りまで下落するかどうかです。
 最近のドル円は、米10年債利回りと正の相関性が高いため、米10年債利回りの値動きを確認して予想したいと思います。

 以下は米10年債利回りの4時間足チャートにエリオット波動のカウントをプロットしたものです。
 X(@Ryujuok)では随時ポストしていましたが、当ブログでは初めて掲載する内容です。


 現在、[5]波のうちの(3)波、そのうちの4波が進行しているものとしてカウントしています。
 4波は3波値幅を0.236から0.382程度修正します。値でいうと4.770%から4.615%まで下落する可能性があります。
 上図に(2)波終点から始まるトレンドライン(赤斜線)を引いています。おそらく、このトレンドラインまでは下落する公算が大きいです。フィボナッチリトレイスメントでいうと0.236(値でいうと、4.770%)辺りになりますかね。
 米10年債利回りが下落しているうちは、ドル円も下落しやすいので、ドル円は上記で示したとおり、0.786辺りまで修正するかもしれません。
 その後は、3波のうちの➂波、いわゆるサードオブサードで力強く上昇することが予想されます。押し目買いの好機を逃しかねないので、0.786ギリギリまで落ちてくるのを待たず、こまめに押し目買いをしたいところです。
 また、この水準では、為替介入があっても被害が少ないポイントです。
 例えば、152円で為替介入があり、2円程度下げてきても耐えられそうです。ただし、今回の介入は財務省がプライドをかけた戦いなので、昨年よりも大規模な介入をやらかしかねません。そのため、介入の初動で逃げなければ、大損害を被りかねない。相場に張り付けない人は、無理に押し目買いをしないほうがよいでしょう。押し目買いをしても151円手前や151.5円手前等で利確したほうがいいかもしれません。