前回の「2024年の日経平均株価予想|2023/12/26」では、1989年12月に付けた天井値である「38957円」を超えないと予想しましたが、日経平均は底堅く、海外勢の精力的な買いに支えられて上昇が止まらない状況です。
 「38957円」という天井値は、日本人にとっては呪縛のように意識せざるを得ない価格ではありますが、海外勢にとってはどうでもよい価格なのでしょう。オカタツも、この価格はぶ厚い壁のように感じてしまっていたようです。予想するときに影響を受けてしまいました。
 この呪縛を拭い去り、改めて、エリオット波動により今年のの日経平均株価の予想をしたいと思います。

上値余地は40099円まであり!

 前回の「2024年の日経平均株価予想|2023/12/26」から、エリオット波動のカウントに変更はありません。
 下図は日経平均株価(NI225)の月足です。



 前回は、各波動の値幅の余地については言及しませんでした。エリオット波動のなかでもありがちな値動きについてのみ解説しました。

 前回の記事では、「[3]波値幅は、[1]波値幅の1.618倍まで延長することが多いです。そうなると、[3]波は37447.75円辺りまで上昇するでしょう。」と記載しました。
 現在、この価格を上回って上昇しています。[3]波値幅が[1]波値幅の1.618倍になるのは目安であり、上振れることはよくあります。次のターゲットは、[1]波値幅の2.618倍(価格でいうと、51405.56円)になりますが、現実的ではないでしょう。
 それでは、もう少し詳細に波動を分析してみましょう。
 下図は日経平均株価(NI225)の週足です。

 前回の記事では、「[3]波のうちの(5)波値幅は、(3)波値幅の0.618倍になりやすいです。」と記載しました。
 現在、この価格も上回っています。また、(3)波値幅の0.618倍というのも目安であり、よく上振れします。
 上値余地は、「(3)波値幅の0.618倍以上、等倍未満」になります。価格でいうと、40099円まで上値余地があることになります。

 なお、この上値余地は、[3]波は(3)波が延長した衝撃波を形成していると仮定した場合の話です。この仮定において、(5)波の値幅は、(3)波値幅よりも短くなければいけません。
 もし、今年中に40099円を超えることがあれば、エリオット波動のカウントを変更しなければいけなくなります。その点は予めご了承ください。